はぁ……私、やっぱり梶原くんが好きだ……。



きゅうっと胸が締め付けられて、熱くなる。



「わ、私でよければ教えるよ!」



「マジ?じゃあ今度お礼にジュースでも奢るわ」



「えぇ!いいの!?」



「おう」



やった……っ!
梶原くんがくれたジュースなんて、もったいなくて飲めなさそうだけど。



「えっとこの問題はこの公式を当てはめて……」



「なるほど、じゃあ答えはこれか!」



「そうそう!梶原くん、理解はやいね」



「だろ?」



すこし得意げに言う梶原くんに胸がきゅんっとする。



この表情は反則だよ、梶原くん。
梶原くんと話すたび、どんどん好きになっていく。
私が梶原くんの彼女になれたら、毎日話せるのに……。



そう思いながらも告白する勇気のない私は、臆病だ。