「あー、もう気にしなくていいから」



勝手に一人で恥ずかしくなって、また漫画に目を向ける。



「ねぇねぇ、新」



「なんだよ」



「ぎゅってしてもいい?」



「はっ!?」



思わず言葉を失った。



ぎゅってしてもいい……?



「聞いたけど勝手にしちゃおーっと」



里依は嬉しそうに後ろから抱き付いてきた。



「お、おい、なにして……っ」


俺の胸の鼓動が加速していく。



「だって新、真っ赤で可愛いんだもん」



「はぁ!?」



「新の匂いがする~」



あぁ、もうダメだ俺。
理性吹っ飛ぶ。