寒いからアイスは溶けてないはず、だけど。



自分の部屋の扉を開く。



すると、玲がビックリして手を引っ込めた。



「ただいま」



「お、おかえり!遅かったね!」



「そうか?つーか、そんな驚いてどうかしたか?」



「う、ううん!なにもないよ!」



そう言った玲はすごく焦っているように見えた。



「ふぅーん……」



怪しいなコイツ……。



玲がさっきまで手を向けていた先を見ると、俺のケータイがあった。



「……お前、俺のケータイ触ってたのか?」



「ま、まさかー!」



「図星か」



コイツ、わかりやすすぎだっての。