それからアイスを注文すると、近くのベンチに腰をかけた。
「んーっ!美味しい!」
「ほんとだ、すっげぇ美味い」
朔空くんの笑顔に胸がキュンと高鳴る。
朔空くんも美味しいって思ってくれてよかった。
自分のいいなって思ったものを相手にも同じように思ってもらえるなんて、幸せだな。
「あ、陽莉アイスが頬についてる」
「え、ウソ!」
と、手で取ろうとしたとき、朔空くんに手を掴まれた。
そして―――
ちゅっ。
朔空くんは静かなリップ音を立てて、私の頬にキスをした。
「っ!?」
「ウソだっての」
「さ、朔空くんのバカーっ!!!」
私は朔空くんの胸を軽く叩く。
♪~♪~♪~