「じゃ、おやすみ」
「おやすみ、朔空」
晩ごはんを食べ終わり、お風呂に入ると、俺は自分の部屋に入った。
玲も空いていた部屋に入っていく。
「はぁ……」
明日、陽莉に玲と同居することになったって言ったら、どんな顔するだろうか。
陽莉のことだからきっと、不安そうな顔するんだろうな。
アイツ意外にヤキモチ焼きだし。
ヤキモチを焼く陽莉を想像してにやける。
……って、俺、気持ち悪りぃ!
陽莉が好きすぎてツラい。
なんであんなに可愛いんだろうか。
アイツはほんとに小悪魔だ。
無自覚に俺を誘うんだから……。
あぁ、陽莉のこと考えたら眠れない!
よし、お茶でも飲もう。
俺は階段を下りて、真っ暗なキッチンに向かった。
するとキッチンの電気がついていた。
そこには薬を飲む玲がいた。
「……玲?」
「ひゃっ!さ、朔空かぁ……ビックリした……」
玲はビックリして体をビクンと跳ねさせた。