「……わかった。俺からも母さんと親父に頼んでやるよ」
「ほんと……!?」
「あぁ」
玲の嬉しそうな笑顔に俺も嬉しくなる。
「ありがとう……!朔空はやっぱり優しいね」
「幼なじみが困ってるんだから助けるに決まってんだろ」
「う、ん」
それから俺の家に帰って、母さんに頼んで、玲と同居することになった。
「ふふ、朔空の部屋久々だー!」
玲は子どもみたいに俺のベッドの上でぴょんぴょん跳ねる。
「あんまり暴れるなよ」
「だってなんだか懐かしくて」
「そうだな……小学校低学年以来だもんな」
昔はよくお互いの家を行き来してたことを思い出す。