「……くん、朔空くん!」



「ん……」



俺は体を揺すられて目を覚ます。



「朔空くん、帰るよ」



「……授業は……?」



「もう終わったよ!SHRも!」



ということは……2時間ぶっ通しで寝てたってこと?
うわー……寝過ぎた。



体をゆっくり起こして伸びをする。



「ほら、カバン」



陽莉が俺のカバンを机の上に置き、机の中の教科書類をつめる。



「帰ろ」



「あぁ」



あくびをしながら昇降口へと向かった。