【完】“好き”って言葉だけじゃ足りねぇよ。






「……ごめん」



朔空くんは我に返ったように一言そう謝って私の腕を離した。



「っ」



今、目の前にいるのは本当に朔空くん?
なんで朔空くんがここに……?


「……帰る」



「……っちょ、待って!」



私から気まずそうに目をそらして、公園から出て行こうとする朔空くんの腕を咄嗟に掴んだ。



「なに」



朔空くんは私に冷たい目を向ける。



な、なにから話していいかわかんないよ。
事実を知って誤解を解かなきゃ!と思ったら朔空くんが助けてくれるし、助けてくれたと思ったらまた冷たくなるし……。
もう、なにがなんだかわかんないよ。



「あの……な、なんでここに」



「知らねぇ。別に、お前を助けたとかそんなんじゃないから安心して」



「朔空くん……」



「アイツとの時間、邪魔して悪かったな」



朔空くんのその一言でハッとした。



やっぱり朔空くん、私が羽山くんを好きだとカン違いして……?