「朔空くん本人が言ってたから……」
「東本のことキライって?」
「うん……」
梶原くんはなぜか腕を組んでなにか考えている様子だ。
どうしたんだろう……?
「そうは見えないけどなぁ……」
梶原くんがポツリとつぶやくように言った。
「え?」
「いや、こっちの話だから気にしないで」
「う、うん」
「はーい、授業始めるぞー」
生物担当の先生が入ってきて、私も梶原くんも前を見て授業を聞く。
なんだかさっきの梶原くん、少し変だったな。
なにかあったのかな?
ま、いいや。
授業に集中しよーっと!
私は机の上にノートを広げた。