「朔空くん……」
ポツリとつぶやいた。
そのとき、その私のつぶやきに気づいたように朔空くんがコチラを見た。
バッチリ視線が絡まる。
ドキッ―――
私は朔空くんから目を離せない。
しかし、朔空くんは一瞬驚いたような表情をしてから、私に気づいていないかのように目をそらした。
「……っ」
私の胸に少し痛みが走る。
なんでこんなに胸が痛いんだろう。
朔空くんから目をそらして、図書室を出た。
教室に入ると、羅菜が駆け寄ってきた。
「陽莉、アンタどこ行ってたのよ?」
「あぁ、ちょっと1人になりたくて……」
「なにがあったのか知らないけど、あんまり1人で抱え込まないようにね」
「うん、ありがとう」
羅菜に笑顔を見せると、私はとりあえず朔空くんに逃げてしまったことを謝ろうと朔空くんの席にいった。



