キーンコーン―――
「………早い」
なんで時間が過ぎてほしくないときに限って、こんなに時間が過ぎるのがはやいんだろう。
「はぁ~~!やっと授業終わったな!」
隣の梶原くんが私に嬉しそうに話しかけてくる。
そう、もう6時間目が終わったんです。
はぁ、時間よもう少しだけでいいから伸びてよ……。
「う、うん!そうだね!!梶原くんは今から部活だよね!頑張れ!」
「おう、今日も部活頑張るぞ~!」
伸びてほしい、けど。
でも……はやく梶原くんにこの想いを伝えたい。
それからHRが終わり、梶原くんはエナメルバッグを持って立ち上がった。
「じゃ、またな」
「うん、ばいばい」
梶原くんに笑顔で手を振った。
すると、羅菜が私の席にやってきた。



