【完】“好き”って言葉だけじゃ足りねぇよ。






でも……今は朔空くんのこと、あんまり考えたくない。
頭の中がぐちゃぐちゃで、整理したい。



だから……1回ぐらい、いいよね?



私は羽山くんに手を引かれ、図書室に入った。



キーンコーン―――



そして5時間目の始まりを告げるチャイムが鳴った。



「チャイム、鳴りましたね」



「うん……ごめんね、羽山くんまでサボらせちゃって」



「いえ、むしろ僕のほうこそ無理に誘っちゃってすいません……」



「ううん、いいの!教室に行っても、朔空くんになんて言ったらいいのかわかんないから……」



朔空くんは今、なにを考えてるのかな?



「陽莉先輩って……新先輩が好きだったんですよね?」



「へっ!?」



羽山くんの唐突な質問に私はまた驚く。



「な、なんで……」



やっぱり羽山くんは超能力者じゃ……!