【完】“好き”って言葉だけじゃ足りねぇよ。






私はイライラしてきて勢いよくお弁当を完食した。



「ふぅ……」



さてと、教室に戻ろうかな。



と、立ち上がったとき、人影に覆われた。
顔を上げると、さっき朔空くんと話していた子も含めたクラスメイトの女の子が3人いた。



「東本さん、ちょっと手伝ってほしいことがあるんだけど、こっちに来てくれない?」



「う、うん……」



私はその女の子3人に連れられ、体育館裏についた。


ひと気少ないこんなとこで、なにを手伝うことがあるんだろ……?



「あのー……」



「アンタさぁ」



用件を聞こうとした声に重ねて、一人の女の子が言った。



「なんでアンタなんかが澤村くんと付き合ってんの?」



「は……?」



うわー……ウソでしょ。
私、騙されたんだ……。



あぁ、もうほんと私ってばバカすぎる!!!