【完】“好き”って言葉だけじゃ足りねぇよ。






「……って、敬語ってなんかおかしいよね!同い年なのに!」



モジモジしながら顔を赤くする。



「そうだね」



「あと……陽莉ちゃん、って呼んでもいいかな?」



「え!?」



まさかそんなことを言われるなんて思ってなかったから、驚きを隠せなかった。



「ダメ……かな?」



「ううん!もちろん!私も里依ちゃんって呼んでもいいかな?」



「うん!よろしくねっ!」



里依ちゃんは笑顔で私の手を握った。
その笑顔はまるで天使のようで、羽山くんにも負けないほどの癒しだった。



「ところで、陽莉ちゃんは羽山くんを待ってるの?」



「うん、そうだよ。里依ちゃんは……彼氏さん待ち?」



私が問いかけると里依ちゃんは顔をボボッと赤くした。



「か、かかかか、彼氏……!?だ、誰!?」



「えっ」



里依ちゃんの彼氏って……。