「練習試合だけど、全力で頑張るから応援よろしくね」
「もちろん!」
私は大きく頷いた。
もう梶原くんのことは異性としては好きじゃないけど、梶原くんのバスケをする姿は本当にカッコよくて大好きだ。
「東本が応援してくれるんだったら、きっと羽山もいいプレーを見せてくれるはず」
「え?どういう意味……?」
私が聞くと、梶原くんは『あ……』と声をもらした。
「……ううん、なんでもないよ」
梶原くんは少しなにかをごまかすように笑った。
どういう意味だったのかな?
深い意味はないのかな……?
「これからも羽山と仲良くしてやってね」
そう言って、梶原くんはノートをとりはじめた。
私もノートとらなくちゃ!
私は慌てて黒板をノートに写した。