ディスプレイを見ると、そこには【羽山くん】と表示されていた。



そういえば今日、羽山くんと連絡先を交換したんだっけ。



思い出しながら、受信BOXを開く。



《今日は彼氏さんと帰るとは知らず、誘ってしまってすいませんでした。また、お時間のあるときにでも見にきてください!待ってます。》



あぁ、そうだ。
今日、羽山くんの部活を見に行こうとしたら朔空くんに止められたんだ。
羽山くんに申し訳ないことしちゃったなぁ。



なんて思いながら、返信画面を開く。



《私こそ、今日はごめんね!また、時間見つけて絶対に見にいくからね!》



なんて返信をしたけど、これから朔空くんと一緒に帰らない日なんてあるのかな?
朔空くん、なんとなくだけど羽山くんのことそんなに好きそうじゃないし。
見つかったら怒られそうだなぁ。



ブーブー



すると、すぐに羽山くんから返信がきた。



《もしよければなんですけど、次の土曜日、うちの学校で練習試合があるんですけど、見にきてもらえませんか?》



あ、そうだ。
休日なら朔空くんもいないから見にいける!