朔空くんに送ってもらって家に着いた私はベッドに寝転んだ。



「ふぅ……」



そして少し熱くなった頬を両手で覆う。



まだドキドキしてる……。
私ってば、やっぱり最近おかしいよ。
朔空くんにドキドキすることが増えたもん。



『みんなの王子様じゃねぇよ』



『へ……?』



『お前だけの、王子様だよ』



朔空くんの言葉が頭の中をぐるぐる回る。



あんなこと言われたら、少しぐらい動揺しちゃうに決まってるじゃん……。



「もう、朔空くんのバカバカバカ……」



また少し顔が熱くなった。



ブーブー



すると、枕元に置いていたケータイが震えた。



誰だろう?