「じゃ、また明日ね」



「うん!羅菜ばいばーい」



羅菜と私は家が逆方向だから、校門を出てすぐにわかれた。



「すっかり暗くなっちゃったなぁ」



梶原くん見るのに夢中になりすぎた。
でもまぁ仕方ないよね。



コートを駆け抜けて、シュートを決める梶原くんを思い出す。



はぁ……カッコよかったなぁ。



勝手に1人で幸せに浸る。



明日も梶原くんと話せるといいな。



そんなことをのんきに考えながら、スキップまじりに通学路を歩いた。



「明日、頑張るぞ」



一言、小さくつぶやいた。