今日の帰り道は玲がいない。部活が忙しいんだって、大変そう。それに比べて帰宅部のわたしは、することもなくただ家に帰るだけ。
「…暇だな」
ぼそ、と呟いても人もいない道を一人で歩いてるだけだから返答もなにもない。眩しくてぎらぎらと輝く太陽から逃れるように木陰に入る。
風もとうに止み、なんの面白みもない時間に変わってしまった。
勉強なんてしたくない。
したとしても将来の夢も無いわたしには意味がない。消極的なのはわかっているんだけど。
唯一好きなことは絵を描くこと。
趣味程度でしかないけど、絵を描いていると無心になれる。賞なんてとったことがない。とりたいと思ったこともない。
ため息をつき、儚い希望も消えたわたしは帰ることに決めた。
…けれど、問題がひとつだけある。
「…暇だな」
ぼそ、と呟いても人もいない道を一人で歩いてるだけだから返答もなにもない。眩しくてぎらぎらと輝く太陽から逃れるように木陰に入る。
風もとうに止み、なんの面白みもない時間に変わってしまった。
勉強なんてしたくない。
したとしても将来の夢も無いわたしには意味がない。消極的なのはわかっているんだけど。
唯一好きなことは絵を描くこと。
趣味程度でしかないけど、絵を描いていると無心になれる。賞なんてとったことがない。とりたいと思ったこともない。
ため息をつき、儚い希望も消えたわたしは帰ることに決めた。
…けれど、問題がひとつだけある。
