今日も平和で何もない一日。
気怠い朝。
ベッドの頭上からけたたましく起きろと叫ぶ目覚まし時計を止め、重たくなる瞼に喝を入れながら通したくもない制服に袖を通す。髪の毛を梳かし、結わえて。
めんどくさくて仕方が無い。
女子という生き物はどうしてこんな準備に時間をかけ、持ち物に気を遣わなければいけないんだろう。
出来ることなら髪の毛なんて寝起きのままでいいのに。
そんなことを朝ごはんの鮭を噛みながら考えていた。
「…あ、遅れる…お母さんごめん、行ってくるね」
起きそうにない母の背中に呟き、時計は既に家を出る時間をとうに過ぎていて、リュックを肩にかけて重たい家の扉を開けた。
「うし、今日も一日平和でありますよーに…」
胸ポケットのリップを唇に塗りつけ、一日一回の願掛けをした。
此見はな、16歳。毎日ギリギリ生きてます。
気怠い朝。
ベッドの頭上からけたたましく起きろと叫ぶ目覚まし時計を止め、重たくなる瞼に喝を入れながら通したくもない制服に袖を通す。髪の毛を梳かし、結わえて。
めんどくさくて仕方が無い。
女子という生き物はどうしてこんな準備に時間をかけ、持ち物に気を遣わなければいけないんだろう。
出来ることなら髪の毛なんて寝起きのままでいいのに。
そんなことを朝ごはんの鮭を噛みながら考えていた。
「…あ、遅れる…お母さんごめん、行ってくるね」
起きそうにない母の背中に呟き、時計は既に家を出る時間をとうに過ぎていて、リュックを肩にかけて重たい家の扉を開けた。
「うし、今日も一日平和でありますよーに…」
胸ポケットのリップを唇に塗りつけ、一日一回の願掛けをした。
此見はな、16歳。毎日ギリギリ生きてます。
