なんで統牙が!?

嬉しいけど突然すぎて頭がまわらない

えっ えっ?


驚いていると


〖他の奴と観覧車のろうとしてんなよ〗


『え…』


〖こっちは朝から全然一緒にいれねぇって のに
 あのやろう〗


まって…
それってどうゆう…


ドンっ

統牙と観覧車の窓にはさまれ
顔の両側には統牙の腕が

顔が近いっ

ドキン ドキン


〖もう、いい加減たえらんねぇ〗

!?

『んっ……ふっっ…んっ』


統牙はいきなり私にキスをした

キスが何度も何度もおしよせる


『統っ……牙…んっ』


こんなことされたら溢れてしまう

胸にたまった思いが全部

汚い感情もぜんぶ…


『っ…はぁ…はぁ…』


〖なんで泣くんだよ
 そんなに嫌だった?〗

えっ

あれっ 私泣いてる?

いつのまにか涙があふれ出していた


〖そりゃ好きでもないやつにされてもな〗


統牙がをゆがめて言う


ちがう!
私はいつもいつもあなたを見てる
 

〖今日陸也といて楽しそうだったしな

 陸也のほうがいいんだろ?〗


ちがう!
なんでそうなるの?

あなたにそんな顔をさせたいわけじゃない

私が好きなのは

私が好きなのは


『ちがうよ!私は統牙がすきっ

 いつもいつもあなたを見てる

 あなたの笑顔をみたらうれしいし
 あなたが他の女の子といるのをみたら
 つらい!』

私のいきなりの大声にびっくりしたのか
呆然としている

 
私の涙はとまらず
溢れ出した想いもとまらない


『今日だって麻也ちゃんとずっといる
統牙をみるのがつらかった

 好きってゆうのはやっぱりうそなんじゃないかって

 麻矢ちゃんは気分がわるくて倒れてるのに統牙とくっついているのが嫌で
 やきもちやいて

そんな自分がいやで…

 もうわかんなくて』


『けどやっぱりただただ好きなの!
 
 統牙がす…んっ』


ふたたび統牙のキスがふってくる


『んっ……んぁっ…ふっ』