『てか、わたし1人でも大丈夫だから
 どんどん遊んできなよ』


わたしはもう楽しめる気分じゃないし

そっちのほうが陸也くんも楽しめるでしょ


「いや、なんか面白ろそうやし
 一緒におるよ

 麻矢にも協力してってたのまれてるし」


そういってポケットから一万円を取り出して見せる


え!?もしかして賄賂か!

麻矢、かわいい顔してなかなか恐ろしいな

それで許す陸也くんも陸也くんだけど


「まあ、それだけあいつも本気なんだろうしな」


あれ?
以外と面倒見がいいお兄さんタイプ?

さっきはおもり系無理ってゆってたのに



さっきからほんとに一緒にいるのも
私への気遣いなのかも

なんだかんだ話し相手してくれてるし


『アハッ』


「??」


しょうがない!楽しんでやるか!


『なんか、ありがと。
 
じゃあ、うちらもなんか乗ろうか!』


「おお!やる気やなぁ!」


遊園地だってただじゃないしね!

陸也くんといると、なんか気持ちまぎれるかも



このとき統牙がこっちを見ていたことに
わたしは気づいていなかった