ドキンっ
『…っっ……』
涙が本当にとまらない。
だってわかってしまったんだ…
〖返事はすぐとは言わない
でもまってる…〗
わたしは、きっとこの先あの人しか見えないだろうとおもっていた
夢にも何度も出てくるある人
〖俺は先に戻るけどちゃんとやすんどけよ〗
けどいつだってわたしの胸はならされっぱなしだった
夢から目を覚ますのも統牙の声
目を覚ましたときそばにいたのも統牙
いつのまにか悲しみは消えて
夢での自分の気持ちがわからなかったのは
きっとそのせいで
私があの人に歩みよらなかったのも
統牙の存在があったからで
わたしは＿＿
〖じゃあ、いくな〗
ポンポンっ
統牙はわたしの頭をなでると戻っていった
ドクンっ
ほら、また＿＿
私はこんなにも統牙が好きなんだ
やっぱり涙はとまらなかった
