統牙が笑ったあの日から、統牙とはまったく会っていない。

クラスも違うしこれまで会えたことのほうが珍しい。


あいかわらず、咲くんは毎日きてるけどね!


球技大会はもう明日だというのに
わたしは朝から頭が痛くて、夏樹と一緒に保健室に向かっていた。


「優梨、大丈夫?」


『全然大丈夫!今日休めば明日はばっちし!』


「せんせーい、いますか?」

………


「『いない?』」


先生はいないみたいだ。


『先生いないみたいだけど、勝手にベットで寝とくよ!』


「ほんと大丈夫?ついてよーか?」


心配そうに夏樹がきく。こうゆうとき親友の暖かさをかんじる。


『大丈夫だよ!そのかわり、テスト用のノートちゃんととっといてね!』


「わかった。ちゃんと、ねてなよー」



そういって、教室に戻っていった。