『やったー、体育♪』


「優梨すきだもんねぇ。わたしはつかれるしパスだわあ」


『アハハッ、夏樹昨日からブルー?笑』


結局昨日は、夏樹からもう家に帰ったというメールがきて、あのままかえった。

どうやら、咲くんが送ってくれたらしい。


なかなか紳士じゃないですかー?
なにもされなかったみたいだし。


「まじ!いきなりすぎるわ!
けど、警戒してたほどはなかったわ。
かくしてるだけかもしれんけど」


夏樹は眉間にしわを寄せている。
こういう夏樹は珍しいかも。


『夏樹っ!スマイル、スマイル♪』

「おうっ!スマイル♪」


そういって、ふたりで笑いあっていた。


統牙が見ていることには気づかなかった。