「まじありえない!気持ち悪っ!」


『夏樹ー、大丈夫かー』


わたしは夏樹を抱きしめる。


『わたしが消毒してあげるー♪』


「さんきゅー、優梨っ!あそこまでひどいとは思わなかったわ!
近づいたらだめだよ!」


『もっちろん!けど…』


わたしはさっきからどうしても統牙の目の色が気になってしまっていた。


まるで、わたしがあの人を失ったときのよーに暗い目。