「雑用みたいなものですからね、1年って。」
千紘先パイのパソコンをさりげなく覗くと引き継ぎ式の資料を作成していた。
「お手伝い、しましょうか?」
「…あぁ、いいよ。
これも最後らへんの仕事に入るわけだし。」
「わかりました。」
私はお弁当を開き、手を合わせて食べ始める。
昴先パイはとっくのとうに食べ始めている。
「そういえば凜那ミスコン、どうするの?」
「どうするのって、司会やろうと思ってますけど。」
「は、お前出ないつもりなん?」
「はい、もちろんです。」
「1年の頃からミスコン中学の部ずっとグランプリとってたのに、もったいない。」
