そのまま結局去っていってしまったため、何も話せず。





「亮輔くん、おはよう。」





「ん、はよ。」





「候補、決めた?」





「一応な、お前は?」





「もちろん決めてきましたとも。」





そういえば初めて話したかも。





いやぁ、それにしてもイケメンさんはいいですなぁ。





「なぁ。」





「んー?」





「凜那って呼んでもいい?」





「うん、いいよー。」





「じゃあ、俺のことは亮輔で。」





急に仲良くなれたせいか話し合いもすぐに進んだ。





私たちが歌うのは「白いページ」。





アカペラ部分もあって難しい曲。





でも私のクラスなら大丈夫だと思う。