あっという間に時は過ぎ、今は7月。





「…というわけで、9月に行われる合唱祭の実行委員を決めるので、やりたい人は挙手してくださーい!」





「はい、私なりたいでーす!」





「城野、またー?」





「凜那がやると男子がやりたがるんだよねー…ほら。」





学年委員の勝田 舞美(カツタ マミ)が指をさした方向を見ると、男子がジャンケン大会を始めている。





「ねぇねぇ、一緒にやらない?」





「え、俺?」





「うん、興味無さそうに寝てたから、暇にさせないようにしようと思って。」





「合唱祭実行委員?」





「うん。」





「いいよ。」