「…私には、双子の姉がいました。」





彼女の名前は愛那。

彼女はとても体が弱くて、生まれた時からずっと入院していた。

両親は彼女の看病につきっきりで、私は放置。

愛情なんてかけられた記憶もない。





『あいちゃんの所に行ってくるから、あんたは留守番してなさいよ。』





『…はい。』





『ホントあんたはかわいくないわね。』





私は子供のころから素直じゃなかったからたぶん嫌われてた。

なんのために生まれたのかもわからなかった。