「にしても変わった子やなぁ。」
もともと趣味はズレてるけど...今回ばかりは別に変ではないと思うなぁ...。
「あ、そういえばずっと聞きたいことあったんやけど。
凜那って好きな奴とかおるん?」
「いやぁ...今はいませんねぇ...。」
「前はおったん?」
「前っていっても小2のころですけどね。」
「ふーん。
好きなタイプは?」
「好きなタイプ、ですか?」
前髪が眉より長くて襟足シャツにかかるくらいで優しくて自分より頭よくてかっこいい歳上の人がいいなぁって思ってるけど...。
...あれ?
これ、昴先パイじゃない?
なんて言おうかなぁ...。
「んーと、あんまり好きな人とかできたことないからわかりません。」
「そっか、それもそうやな。」