その後の授業も平凡に終わり、放課後になった。

みんなが帰りの支度をし始める。

すると、すぐに部活に行ってしまう冬野がまだ椅子に座り、目を閉じていた。


(ななに…ラブレター、渡すのかな。)

とか思ったりしていると、突然、冬野は目を開き

「ねぇ、春田。」

と、話しかけてきた。

「なっ、なに?」

「あの…さ

告白の…練習付き合ってください!!」

は……?!

一回、フリーズした。

(私が?

ななへの告白の練習に付き合えって?

やだよ……

私への告白じゃないんだから。)


一度、冬野の顔を見ると、泣きそうな顔をしていた。

(なんで…なんで冬野がそんな顔するの?

泣きたいのは、こっちだ。)


そう思ったけれど、逆に積極的に協力して、私のことを好きになってもらおう!

そう、開き直り

「うん…いいよ!」
と言った。