人気のせいか、人がたくさんいた。
行列もできていたけれど、なぜかわたし達はそのままお店の中へと入れた。
「ね、並ばなくていいの?」
ふふっと笑って
「うん、ここは親戚がやってるお店で、特別に席を空けといてくれたんだ。」
「そうなんだ…すごいね!」
特別……
それが、すごく嬉しかった。
あたりは、少し暗くて天井には綺麗な星空が広がっている。
そんな中でも、こっちを見ている目線を感じる。
やっぱり、新はイケメンだもんな…
そう思った。
少しお茶をして、親戚という人にお礼をしてからお店を出ると…
「すみません」
と、スーツの女性が新に話しかけてきた。

