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うめside


いつもの、体育倉庫。

ドンッ、と押されマットに倒れる。

「あんたさぁ……ほんとにいい加減にしろよ。

なに一緒にデートなんかしてんだよ。

うちらの方が……うちらの方がもっと好きなんだよ!!

小学校の頃から、ずっと好きで……

今まで新に出来た彼女をいじめてきて、追い払ってきたんだ。

だから、新から消えろ」


「ふふっ!」

なんか、すごく面白かった。

『うちらの方がもっと好きなんだよ!!』
って……本人に言えばいいのに。

「おい、なんで笑ってんだよ。」

「私よりも、好きな気持ちが強いなら、告白でもすればいいじゃん!

なんで、こんなちまちまとさ、彼女潰しみたいなことしてんだよ。

新君は、誰からの告白でも、ちゃんと返事してくれるよ!!

優しいから。

私に言ったってしょうがないでしょ!」


つい……勢いで、頬を叩いてしまった。


「彼女だからって……調子のんな。
告白、してやるよ。」