悪夢かぁ。

って事は?


「キャァァァァァァー」

「上原先輩!!」

「かっこいい!」


やっぱりな。
案の定、亜美もその集団の中にいた。


ところで、上原先輩ってそんなカッコイイの?

ドシンーーーー!


「いったぁーー!」


文句を言おうとして顔を上げると...



大きな目、筋の通った鼻、今でもキスしたくなるような唇。
おまけに8頭身?位あるし、めちゃめちゃスタイルがいい。

容姿は完璧だが....



「邪魔だ、デブ。」


あ、やっぱり。
そんな簡単に完璧な人間がいる訳がない。


「すいやせん。どすこい」

こんなときには私の容姿を生かしたギャグがウケる。


「プププーーーー笑」

やっぱり!


「なんて笑うと思ったか?」

そういうとさっきまで笑ってた男が突然、真顔に変わった。

こ、怖い...!!



「やっぱり女って単純だな。」


な、なんなのこいつ!

うざい!




「テメエ、誰だよ。」

喧嘩上等だボケェ!


「あ?お前、喧嘩売ってんのか?」


「当たり前だ。ぶつかってきたくせに悪口言いやがって。怒らないやつなんていると思ってんのか?お前の方が単純なんじゃねーのか?」

「はいはい、まけました。その通りだな。」

私が言ったことが図星だったのか男は降参してきた。


「俺の名前は上原充。2年だ。」


は??????