朝、春樹と登校して、部活に行って、一緒に帰宅する。
気がつけば、日常になってきていた。

「送ってくれてありがとう」
「なぁ、咲楽。明日の休みを使って海行かない??」
「海??行きたい!!」
「よっしゃ!じゃあ、8時に迎えに来る!」
「わかった!楽しみにしとくね?」
「おうっ!おやすみ」
「おやすみー!」

電車でちょっと行ったところに広がる綺麗な海。
時間を忘れて遊んだ。帰りも一緒に帰って、家まで送ってくれた。

「今日はありがとう。また連れて行ってね!」
「うん…」
「ん?どうしたの」
「咲楽は俺のことどう思ってる?」
珍しく真剣な眼差しで見つめられて、すごく戸惑う。
「え、どうって??」
「俺は、ただの友達だと思ったこと、一度もないよ」
「え、どういうこと…??」
「俺と…付き合ってください///」
こんなこと初めて言われたから、すごくびっくりした。でも、春樹となら付き合ってもいいかな。
「はい…///」
戸惑いながらもそう返事をした

「え、まじで??」
「うん///」
「じゃあ、また明日」
「うん、おやすみ」
「おやすみ」

春樹が帰るまでずっと背中を見つめていた。
「顔が暑い…」
手で顔をパタパタさせながら家に入った。