放課後、春樹が迎えに来るのをクラスで青華と待っていた。

「バスケ部のマネージャやるって本気なの??」
「うん…どうして??」
「いや私、バレー部だから、バスケ部のことよく見るんだけど…バスケ部はそうとう厳しいよ。」
「え、ほんとに??」
「うん、この間、前のマネージャーさんが辞めていったばかりなんだから…」
「えぇーどうしよー、青華…」
「どうしようって…もう引き受けたんでしょ??」
「うん…」
「じゃあ、頑張りなさいっ!」
「青華の鬼っ!」
「ほら、噂をすれば先輩来たんじゃない??」

そこには春樹が私の方を見つめていた
いつもの制服姿ではなく、ユニフォームのノースリーブを着ていた。
鍛えられた肩や腕がよく見えて、制服姿の春樹とは全く違って、かっこ良く見えた

「咲楽?行こうか??」
「じゃあね、青華!」
「うん、頑張れっ!」

ガッツポーズをした青華に勇気をもらいいざ体育館へっ!



キュッキュッキュッ…
バッシュの音が体育館に響いていた。

「おーい、みんなぁー!新しいマネージャー連れてきたぞー!」
「「おぉー!」」

春樹がそう言うと、15人ほどの部員全員が私の方へ走ってきた。

「高2の高野咲楽チャン」
「よろしくおねがいします…」

私の顔をまじまじと見るその顔がすごくイケメンで背が高くて…
普通の女の子の私には眩しすぎるほどの人たちばっかりだった。

「マネージャーの仕事は明日からやるとして…今日は練習を見ててよ!」
「うん、わかった!」

練習をしている部員を見ていると汗をかいてて、かっこ良さ3割増し。私もバスケがやりたくなってきた。
でも、腕は肩よりも上にはあがらない。


「どうだった??」
「そうですね…大変そうだけどやってみたいです」
「本当に??よっしゃー!」
「明日、入部届出しに行きます」