桜が舞散りありとあらゆるところに綺麗な花が咲いている。

薔薇に百合、春らしいチューリップ。


敷地すべてが花園のようなそこはまさに皆の憧れ、白百合学園だ。

「はぁ…………疲れたぁ……全部配達で良かったのに」

「そうだね~、まぁ寮生活で必要なものだけ持ってくれば良かったし、まぁ良いじゃないかな?」

そう、白百合学園は寮制度。
だから今日は1日過ごす為の物を持ってきた。3年過ごす為の物は明日の朝届くし、持ってくるのは今日の分だけで良かったんだ。

『きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ////』

「なんだろ?」

「イケメンでもいたんじゃない?行ってみる?」

「うん!」


*********


「あー…………あの人だ、なんとか昴。」

「あぁ…なんかわかるわ」

そこにいたのは黒いオーラ満載の東条昴がいた。

お姉様方が質問攻めにしてるけど全く相手にしてないし………

「なんかこっち見てるよ?」

「………お兄ちゃん白王だったからかな……」

「…………………こっち向かってきてない?」

「んー、逃げる?」

「や、そんな勇気ないわ」

「………だよね~」

「お前、」

「………………わ、私の事でしょうか」

「他に誰がいるんだよ」

「………………。」

明日香逃げてるし……………。
私か……………………。