「本当に、大丈夫なのか?」 「だから、大丈夫だって。」 . 下駄箱に着く頃には 麻耶も苦しそうではなくて。 安心する反面、 なんだったのだろうと不安が残る。 . 「無理してない?」 「大丈夫って、言ってるでしょ?」 . しつこいほど聞くと 少し怒ったように返される。 「ごめん…。」 「こっち、こそごめん。」 . 日常ではあり得ない喧嘩が 朝から巻き起こってしまった。 .