涙、一滴。そして花。



「本当に、大丈夫なのか?」
「だから、大丈夫だって。」


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下駄箱に着く頃には
麻耶も苦しそうではなくて。

安心する反面、
なんだったのだろうと不安が残る。



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「無理してない?」
「大丈夫って、言ってるでしょ?」



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しつこいほど聞くと
少し怒ったように返される。





「ごめん…。」
「こっち、こそごめん。」




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日常ではあり得ない喧嘩が
朝から巻き起こってしまった。





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