受験が終り、久しぶりにのんびりした気分で清掃タイムを迎えると、この日は御園生と渡り廊下の掃除でふたりきりだった。
「御園生は光陵だっけ?」
「うん。鎌田くんはどこを受けたの?」
「めっちゃギリギリで海新」
本当にギリギリで、受かるか受からないかは五分五分だったんだ。でも、このあたりの高校には行きたくなかった。あまり柄のいい高校ではなかったし、高校に行ってまでこういう人間関係の中に身を置きたいとは思えなかったから。
彼女の受験した光陵高校は、うちの学校から行く生徒が非常に多い。正直、心配だった。
何が、とは言わない。けれど、「大丈夫?」と言わずにはいられなかった。
彼女はクスリと笑って「大丈夫」と答えた。彼女もまた、何が、とは言わない。そして、
「鎌田くんの第一声はいつも『大丈夫?』だったね。……一年間ありがとう」
もう最後だからなのか、少しだけ身体のことを話してくれた。
「御園生は光陵だっけ?」
「うん。鎌田くんはどこを受けたの?」
「めっちゃギリギリで海新」
本当にギリギリで、受かるか受からないかは五分五分だったんだ。でも、このあたりの高校には行きたくなかった。あまり柄のいい高校ではなかったし、高校に行ってまでこういう人間関係の中に身を置きたいとは思えなかったから。
彼女の受験した光陵高校は、うちの学校から行く生徒が非常に多い。正直、心配だった。
何が、とは言わない。けれど、「大丈夫?」と言わずにはいられなかった。
彼女はクスリと笑って「大丈夫」と答えた。彼女もまた、何が、とは言わない。そして、
「鎌田くんの第一声はいつも『大丈夫?』だったね。……一年間ありがとう」
もう最後だからなのか、少しだけ身体のことを話してくれた。



