「私は徒歩十分だけど鎌田くんは自転車で二十分なのでしょう? だったら、鎌田くんのほうが長距離長時間濡れてることになっちゃうからだめっ」
不覚にも、このときかわいいと思ってしまった。
慌てる様も、俺のことを気遣ってくれる様も、コロコロと変わる表情も。何もかもがかわいかった。
かわいいのなんて知ってた。噂されてるような性格じゃないことも知ってた。でも、一歩踏み込んで御園生を知ったのはこのときだったかもしれない。
俺、話すたびに御園生に恋してたのかも。御園生を知るたびに恋をしてたのかもしれない。
結果的に、俺は彼女にビニ傘を押し付けることに成功した。
翌朝登校すると、彼女が昇降口の隅でビニ傘を持って待っていた。
おはよの挨拶を交わしてビニ傘を受け取ると、初めて彼女が会話の口火を切った。それだけにびっくりしたものの、話の内容にも驚いた。
不覚にも、このときかわいいと思ってしまった。
慌てる様も、俺のことを気遣ってくれる様も、コロコロと変わる表情も。何もかもがかわいかった。
かわいいのなんて知ってた。噂されてるような性格じゃないことも知ってた。でも、一歩踏み込んで御園生を知ったのはこのときだったかもしれない。
俺、話すたびに御園生に恋してたのかも。御園生を知るたびに恋をしてたのかもしれない。
結果的に、俺は彼女にビニ傘を押し付けることに成功した。
翌朝登校すると、彼女が昇降口の隅でビニ傘を持って待っていた。
おはよの挨拶を交わしてビニ傘を受け取ると、初めて彼女が会話の口火を切った。それだけにびっくりしたものの、話の内容にも驚いた。



