光のもとでⅡ

「あ……」
「……思い出していただけたようで何より」
 頬が引きつりそうなのを我慢して笑みを浮かべる。
「その俺に言っていいのかわからないって何?」
 翠の眉がしだいに申し訳なさそうな形へと変わっていく。
「変に思いつめられて泣かれそうになるのとか勘弁してほしいんだけど」
「ごめんなさいっ……」
 堪えきれずに謝られた感じ。
「第一、翠にとって俺って何?」
 今、自分にどういうポジションが与えられているのか、それを明確にしてもらいたかった。
「……好きな人」
「そうじゃなくて――」
 ストレートに「好きな人」と答えてもらえるのは嬉しい。けど、俺が望んでいる答えではない。
 しかし、そのポジションを得たという直接的な会話はしていないこともあり、
「いやいい、改めて言う」
 翠に向き直り一歩前に出る。と、翠は一歩下がった。