「翠葉ちゃんの計算力は相変わらずだね。飛翔も驚いてたっぽいし、これで少し当たりが柔らかくなるといいんだけど」
「それはどうでしょう? 計算力といっても単なる足し算割り算ですし、飛翔くんは何かと手厳しいので、このくらいのことでは認めてもらえない気がします」
「確かに……」
「……でも、当たりはきついけど、冷たい人じゃないのはわかったので……」
「そう?」
「はい」
 私と優太先輩はダブルチェックを済ませると、現時点での点数を電光掲示板へ表示させた。