光のもとでⅡ

「嫌いにはならないし愛想を尽かすこともない。でも、距離を置くことはあるかもしれない。自分を抑えることができないなら、そういった関係を翠が望んでいないのなら、距離を置きでもしないと翠を守ることができないから」
 自分が拒んでいるのだから距離を置かれてしまっても仕方がないのかもしれない。そうは思うけれど、以前のように距離を置かれることを考えると、ひどく悲しく思える。
 距離は置かれたくない、と言いたくて言えない現状に、またしても涙が溢れてきた。
「翠……距離を置かないための予防策」
 え……?
「予防、策……?」
 ツカサはコクリと頷いた。
「キス、したいだけさせて」
 言われた意味が一瞬理解できなかった。
「キスだけは、俺の好きにさせてほしい」
 キスだけなら大丈夫。でも、「好きにさせてほしい」とはどういうことをいうのだろう。
 疑問に思いながら、コクリと頷く。と、
「翠、携帯貸して」
 すぐにわかった。バイタルの設定を変えるのだと。