「そんなたいそうな名前じゃないよ。名前でも苗字でも、どちらでも好きなほうで呼んで?」
「学校ではなんて呼ばれてるの?」
「んー……翠葉、翠葉ちゃん、翠ちゃん、御園生さん、御園生っち……? あ、あとは翠」
最後の一言に思わず咽そうになる。寸でのところで抑えた俺は、最後の呼び名だけは却下させていただいた。
「「え?」」
聖が不思議そうな顔をするのは仕方がないとして、御園生……御園生が不思議そうな顔をするな……。
「スイだけは特別でしょ? あれは藤宮先輩だけの専売特許。間違いなく、ほかの男がスイって呼んだらあの先輩いい顔しないってば」
「……そう、かな?」
「絶対にそう」
御園生は少し考えてから、
「なんか、だめみたいなので、スイだけはなしの方向で……」
まるで要領を得ていない表情だった。
いつか懇々と諭したい。「特別感」を素で「ゼロ」にするな、と。
「学校ではなんて呼ばれてるの?」
「んー……翠葉、翠葉ちゃん、翠ちゃん、御園生さん、御園生っち……? あ、あとは翠」
最後の一言に思わず咽そうになる。寸でのところで抑えた俺は、最後の呼び名だけは却下させていただいた。
「「え?」」
聖が不思議そうな顔をするのは仕方がないとして、御園生……御園生が不思議そうな顔をするな……。
「スイだけは特別でしょ? あれは藤宮先輩だけの専売特許。間違いなく、ほかの男がスイって呼んだらあの先輩いい顔しないってば」
「……そう、かな?」
「絶対にそう」
御園生は少し考えてから、
「なんか、だめみたいなので、スイだけはなしの方向で……」
まるで要領を得ていない表情だった。
いつか懇々と諭したい。「特別感」を素で「ゼロ」にするな、と。


