光のもとでⅡ

 じっと御園生を見ていると、
「佐野くん?」
「いや……それ……」
 思わずつながれている手を指差してしまう。
「「ん?」」
 御園生は無言で聖と柊が「何?」と目で訴えてくる。
「いや、いいんだけど……」
 俺の挙動不審に御園生は思うところがあったのか、
「あのね、これからはもう少し大丈夫になろうと思って」
 御園生は言いながら苦笑を見せた。
「大丈夫なの……?」
「うん……大丈夫なはずなの。飛翔くんと話して、本当は何が苦手だったのかを見つめなおすきっかけをもらったから……。大丈夫なはずなの」
 御園生は聖の大きな手と自分の華奢な手を少し緊張した眼差しで見つめた。
 そんな様を見て、明らかに何かが変わり始めていることに気づく。
 それはとても喜ばしいことのはずなのに、どこか少し寂しい気もして、この「寂しさ」がどこから来るものなのか考えてしまう。
 あぁ……御園生の「圏内」にいたのは自分たちだけだと思っていて、それが変わっていくことへの「寂しさ」かな。
 そんなふうに思うと、ちょっと不思議な気持ちになった。
 もしかしたら、蒼樹さんもこんな気持ちになったことがあるのかな……。