その物言いに唖然としていると、わずかに手がずらされ、
「ツカサっ――」
胸に添えられたツカサの手を両手で掴み却下する。と、ピンポーン――。
実に単調な音が響いた。
空耳ではない。間違いなく、この家のインターホンが鳴ったのだ。
ツカサは大きなため息をついて席を立ち、照明を点けてから部屋を出ていった。
「……びっくり、した――」
ツカサが目の前にいたときよりも、バクバクと心臓が駆け足を始める。
これ、どうしたら治まるんだろう……。
ツカサが戻ってくるまでにはどうにかしたい。
私は身を竦めた状態で懸命に深呼吸を繰り返していた。そこへ、玄関で話している声が聞こえてくる。
「上がってもいい?」
この声……秋斗さん?
「今、来客中」
「それって翠葉ちゃんじゃない?」
「わかっているなら帰ってくれない」
「さて、どうするかな……」
「今からケーキ食べるところなんだけど」
「それ、本当?」
目の前に秋斗さんがいるわけではないのに、私の心臓はさらに鼓動を速める。
「ツカサっ――」
胸に添えられたツカサの手を両手で掴み却下する。と、ピンポーン――。
実に単調な音が響いた。
空耳ではない。間違いなく、この家のインターホンが鳴ったのだ。
ツカサは大きなため息をついて席を立ち、照明を点けてから部屋を出ていった。
「……びっくり、した――」
ツカサが目の前にいたときよりも、バクバクと心臓が駆け足を始める。
これ、どうしたら治まるんだろう……。
ツカサが戻ってくるまでにはどうにかしたい。
私は身を竦めた状態で懸命に深呼吸を繰り返していた。そこへ、玄関で話している声が聞こえてくる。
「上がってもいい?」
この声……秋斗さん?
「今、来客中」
「それって翠葉ちゃんじゃない?」
「わかっているなら帰ってくれない」
「さて、どうするかな……」
「今からケーキ食べるところなんだけど」
「それ、本当?」
目の前に秋斗さんがいるわけではないのに、私の心臓はさらに鼓動を速める。


