「リィ、どうした?」
「ん……ツカサのペンケースも筆記用具もここのショップのものみたいなのだけど、もしかしたらこれと同じ栞を持っている気がして……」
「なーる……。でもさ、プレゼントって気持ちだから。それに栞っていくつあっても困らないと思うよ?」
「そうかな……」
「それに一言メッセージを入れてもらえるんだったら、ハッピーバースデーって入れてもらえばいいじゃん」
 文字数的に可能なのだろうか、と店員さんの顔を見るとにこりと笑顔を返された。
「日付もお入れできます」
「それじゃ、これでお願いします」
 幅一・五センチ、長さ五センチの栞の表に、「T.Fujimiya」と筆記体で入れてもらい、裏面に年月日と「Happy Birthday.」の文字を入れてもらった。