「あのとき、翠葉ちゃんは俺を好きだったでしょう?」
今度はごまかされてあげないよ、という視線に観念して、私はコクリと頷いた。
「今でもこんなに赤面してくれるんだ。俺、何気に脈ありだと思わない?」
秋斗さんが雅さんに尋ねると、
「それはどうかしら? 今の意中の相手は司さんなのでしょう? 敵は手強いと思うけど」
やっぱり――雅さんに対する秋斗さんの口調は明らかに変わっていた。そして、雅さんが秋斗さんに使う口調も幾分か砕けたものになっている。それはまるで、栞さんたちと話すような間柄に見えた。
「雅、時間は大丈夫なの?」
「えぇ、そろそろ……」
「……どこかへ行かれるのですか?」
「まだ話してなかったわね。私、今は秋斗さんの起こした会社で働いているの」
「え……?」
「雅は語学が堪能だし、やらせてみたら商談にも強くてね。だから、海外支部を任せることにした」
秋斗さんの補足に驚く。
今度はごまかされてあげないよ、という視線に観念して、私はコクリと頷いた。
「今でもこんなに赤面してくれるんだ。俺、何気に脈ありだと思わない?」
秋斗さんが雅さんに尋ねると、
「それはどうかしら? 今の意中の相手は司さんなのでしょう? 敵は手強いと思うけど」
やっぱり――雅さんに対する秋斗さんの口調は明らかに変わっていた。そして、雅さんが秋斗さんに使う口調も幾分か砕けたものになっている。それはまるで、栞さんたちと話すような間柄に見えた。
「雅、時間は大丈夫なの?」
「えぇ、そろそろ……」
「……どこかへ行かれるのですか?」
「まだ話してなかったわね。私、今は秋斗さんの起こした会社で働いているの」
「え……?」
「雅は語学が堪能だし、やらせてみたら商談にも強くてね。だから、海外支部を任せることにした」
秋斗さんの補足に驚く。


