にこりと笑う秋斗さんに呆然とする。
 私は何か大きな過ちを犯してしまったのだろうか。この手は取るべきではなかったのだろうか。
「じーさんと静さんの庇護下に入り、俺の意中の相手ともなればそれなりの警護がついていることは想像に易い。ともなれば、そんじょそこらの輩はちょっかい出せなくなると思うよ」
 どうやら、朗元さんのエスコートに始まり、次は秋斗さん、その次は静さん、とエスコートの順番まで決まっているようだった。
「今日は翠葉ちゃんお披露目会みたいなものなんだ。だから、目一杯目立ってね。さ、かわらしく笑って?」
 私は頬に手を当て、引きつり笑いを返した。